コレペティトゥア長田陽介先生特別講座を受講してきました。
まず、コレペティトゥアって何?と思う方も多いと思います。
コレペティトゥアとは、オペラ歌手が稽古をする際に、ピアノの伴奏はもちろん、発声、発音、演技などの指導を行う多岐にわたり活躍される職業なのです。
また、音楽面の理解が出来て、それを指揮者に替わり歌手に指導を行う教師的な役割もあります。
そんな職業を音楽の本場ドイツで日本人がされていることって、凄くないですか??
国際的に活躍されている先生が、香川県では唯一たかまつ楽器主催の公開レッスンや特別講座にお越しになられることは、とても名誉なことですのでどんなお話を伺えるか楽しみに受講してきました!
受講してまず感じたことは、ピアノ奏法として「メロディーを歌うこと」の重要性です。
メロディーを歌うことによって、息を吸うタイミングでその曲のフレーズがどこまでかを感じることが出来るということ。
言葉には子音・母音があるように、歌曲を歌う場合は子音をたてることで言葉のリズムが生まれます。
ピアノも「言葉のリズム」を打鍵に繋げることで、「メロディーを歌うこと」、つまり歌詞が聴こえてくるようなメロディーを演奏するということに繋がっていくのではないでしょうか。
また、その曲の背景にある事や主人公が誰に対して何を伝えたいのか、また何をしながら何を思いながらの場面なのかを思考し演奏することが、とても大事だという事でした。
曲の中では長調が短調になったり、旋律に重なる和音にも曲の主人公の心境の変化を表す音があるなど、作曲家の想いとその曲の理解度で演奏の仕方も変わると実感しました。
曲を理解し演奏することで、ただ楽譜に記載されている音楽記号通りに演奏しただけでは表現できない、本来の姿が聞き手にも伝わるのだと思います。
私もついつい曲の雰囲気で演奏してしまいますが、今回受講させていただいたことを念頭に置き、音楽と向き合って行きたいと思います。
スタッフ T.I