人々のピアノとの向き合い方やレッスンの常識は時代とともに変化してきました。今を生きる子供たちが無理なく楽しく「ショパンでもJ-ポップでも、弾きたいと思った曲がなんでも弾ける」ための基礎作りに力を入れています。以下はそのためにご提案していることの例です。手の形今むかし「卵を持つように」指を丸くする→脱力優先でピアニストタッチの習得を目指します。練習時間「練習はすればするほどいい」→集中できている状態での「長すぎない練習」を目指しています。ピアノ以外の学習にも役立ちます。読譜力とソルフェージュ力の向上を目指し考える演奏を習慣化します。
石本 育子(青い鳥音楽教室 主事)
今を生きる子供たちが無理なく楽しく
「弾きたいと思った曲がなんでも弾ける」ための
基礎作りに力を入れています。
経歴・出身大学
静岡県浜松市出身。信愛学園高等学校音楽科を経て武蔵野音楽大学音楽学部声楽学科卒業。
古屋豊、川内澄江の各氏に師事。
東京・浜松・香川において数多くのコンサートに出演するだけでなく、自主企画の演奏会を立案運営。
独自の指導法による連続講座をピアニスト内藤晃氏と共に汐留ベヒシュタインサロンにて開催。
日本でただ一人「Musik Direktorinn C.Bechstein Kiavierschule」の称号を持つ。
たかまつ楽器青い鳥音楽教室主事。四国二期会会員。
全日本ジュニアクラシック音楽コンクール及び東京国際ピアノコンクール審査員。
目指す講師像
ベヒシュタイン・ジャパンさんより『ピアノレッスンの未来とピアノとの関係性・・』という冊子を2015年春に出版致しました。その中より引用。レッスンとは先生が「こう弾きなさい」と押し付けるものでも、何も与えず「あなたの自由だから自由に弾きなさい」と「野放し」にするものでもなく、レスナーが「できる限り多くの『音楽的提示』をし、そこから生徒が自らの知性と感性と情緒によってどこをどう重要視するかを選択し自らの意志で表現できる人間に育てる時間である」ということです。そうなるよう日々努力しています。
講師という仕事をして感じたこと
東京時代も含め30年以上この仕事に携わってまいりました。時の流れの中で物質的にも文明的にも豊かになるとともにに求められるレッスンも変化してきたように感じています。
いつの時代も子供の可能性は無限であることに変わりはなく、大人がその芽を摘まないようにしなければと気をつけています。